畠山さんからコメントをいただきました

「卍」ご観劇頂きましてありがとうございました。最終日はあいにくの雨となりまし
たが、たくさんの皆様にお出でいただき、満席の中で無事に幕を下ろすことができて
ホッとしています。
2年前に出演した「猿」が演劇祭で賞を獲り、昨年再演、今年はそれに続く新作への
出演だったので私個人としても、とても緊張しました。"猿"は私はもちろん、ご覧い
ただいた皆様にも印象的だったようなので劇団zappaで新作に挑戦するにあたりどん
な役を与えられて、どんな風に演じられるだろうかと、とても不安でした。渡された
脚本を読んで"手鎖でつながれた男女"の一人だと分かった時、澤田さんが私に与えて
くれる課題がいつも役者としてやりがいのあるものだと感じずにはいられませんでし
た。それまでの不安も忘れて訳も分からず嬉しくなり、夢中になったのを覚えていま
す。私は"千越"という女性が大好きです。弾圧に負けない芯の強さ、恋人を想う情熱
・・・凛とした生き方・・・それが彼女を美しい女性にしているのだろうと思うとぞ
くぞくしましたーーー少しでもそんな"千越"が表現できたらいい、そんな思いで演じ
ました。
さて、ふと周りを見渡せばすっかり秋ですね。金木犀が良い香りです。今年は12月に
もう一本。劇工房JAMという劇団の「四谷怪談」に出演させて頂くことになりまし
た。"お岩さん"という大役に心配性の私は今からドキドキしています。少し先の話には
なりますが、こちらもご都合をつけて劇場にお越しいただけると幸いです。昼間暑いと
思っていると夜には寒い風が吹いています。季節柄、お体には気をつけてお過ごし下
さい。

 

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